軍隊(旧日本・陸軍・海軍) |
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〈日本将校・兵〉 正帽・略帽・装具一式・ゲートル・軍刀・飛行帽・長靴・軍靴・鉄カブト |
軍隊(旧米軍・陸軍・海軍) |
〈米将校・兵〉 正帽・略帽・装具一式・編上げブーツ・短靴・ヘルメット 〈MP〉 装具一式・編上げブーツ・ヘルメット |
軍隊(各外国軍) |
正帽・装具一式・ヘルメット |
時代物(戦時中・戦後) |
国民帽(甲型・乙型)・防空頭巾・非常袋・雑嚢・木口袋・ゲートル・短靴・運動靴・下駄・アルマイト水筒 他 |
警察関係 |
〈明治・大正〉 警官正帽・サーベル・スパッツ・ゲートル・短靴 〈昭和〉 警官制帽・略帽・装具一式・編上げ靴・警察手帳 婦人警官制帽・レニアン・交通鞄・交通腕章 白バイヘルメット・装具一式 〈平成〉 新警官制帽・活動帽・装具一式・編上げ靴・バッチ型警察手帳 婦人警官制帽・レニアン・交通鞄・交通腕章 白バイヘルメット・装具一式 |
機動隊 |
〈旧型〉 ヘルメット・装具一式・手甲・防石チョッキ・編上げ靴・ジュラルミン楯 〈新型〉 ヘルメット・ベスト・腰カバー・手甲・レガース・クリアー楯 |
鑑識 |
キャップ帽・ジュラケース一式・腕章・足カバー・画板・ウェーダー |
SAT(特殊急襲部隊) SIT(特殊捜査班) |
ヘルメット・ゴーグル・ベスト・手袋・マガジンホルダー・ひじプロテクター・ひざプロテクター・タクティカルブーツ |
消防関係 |
〈消防〉 ヘルメット・ベージュ上下防火服・銀合羽・手袋・安全帯・ブーツ・ライフゼム(ボンベ) 〈レスキュー〉 ヘルメット・ゴーグル・オレンジ上下防火服・手袋・安全帯・ブーツ・オレンジ色戦斗帽 〈救急隊〉 ヘルメット・グレー戦斗帽・救急鞄 |
徽章 |
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国会議員バッチ・議員秘書バッチ・検事バッチ・弁護士バッチ・裁判官バッチ・各種勲章・各種会社バッチ・各種校章 |
カメラ |
〈旧式〉 暗箱カメラ・蛇腹カメラ・二眼レフカメラ・スピードグラフィック 〈現代〉 一眼レフカメラ(各種)・デジタルカメラ(各種) |
スポーツ関係 |
〈野球道具(硬式・軟式)〉 グローブ・バット・キャッチャー一式(ヘルメット・マスク・プロテクター・レガース) 〈剣道具〉 防具一式・竹刀 〈アメリカンフットボール〉 ヘルメット・ショルダー・各種サポーター 〈ボクシング〉 グローブ・コーチングミット・パンチンググローブ・シューズ 〈各種ボール〉 バスケット・バレー・サッカー・野球・ソフトボール・テニス・ラグビー 他 〈各種ラケット〉 テニス・バトミントン・卓球・ラクロス 他 〈応援グッズ〉 ポンポン・プラスチックメガホン・鳴り物系 他 |
トランク 各種 |
旧式革トランク・ファイバー・ジュラルミン・キャスター付き(大・中・小)・ジュラルミンカメラBOX・布カメラバック |
鞄 各種 |
ダレス鞄・ブリーフ鞄・書類鞄・旧式書類鞄(明治・大正)・女性物鞄・医者鞄・和装物 園児鞄・ランドセル・旧式ランドセル・旧式学生鞄他 |
眼鏡 各種 |
男女眼鏡・時代物眼鏡・モノクル(片眼鏡) |
帽子 各種 |
ソフト帽・山高帽・シルクハット・カンカン帽・婦人帽・テンガロンハット・ハンチング・キャップ帽・園児ピケ帽・各国民族帽 他 |
履物 各種 |
短靴・長靴・パンプス・ブーツ・スニーカー・上履き・和草履・雪駄・下駄・時代物靴 他 |
装身具・時計 他 各種 |
ネックレス・イヤリング・指輪・ブレスレット・ブローチ・時代物腕時計・懐中時計 他 杖・パラソル・和傘・扇子(各種)・手袋(各種)・ティアラ・王冠 他 |
当社はテレビ、劇場用映画、舞台演劇、その他各種イベントなどにおける持道具類の貸し出し業務、および撮影現場(各テレビ局、撮影所などのスタジオ内、屋外のロケーション)における持道具類の操作を主な業務としています。
創業は1955年(昭和30年)に遡ります。当時は「娯楽の王様」と呼ばれた映画全盛の時代です。当社はその頃より劇場用映画の撮影現場や舞台演劇に道具の貸し出しをおこない、さらに誕生して間もなかったテレビ業界にも進出してドラマやバラエティー番組におけるスタッフの一角として、持道具類の貸し出し・操作に特化した業務をおこなってきました。
現在もテレビ局の番組制作現場での操作を中心に映画、舞台演劇、各種イベントなどに加え、フリーのスタイリストさんや高校や専門学校の学生さんからの持道具類の貸し出し依頼なども請け負い、今日に至っています。
よく「『持道具』と“小道具”は違うんですか?」と質問されることがあります。みなさんは違いがお判りになるでしょうか?
『持道具』とは演者が身に着ける衣裳やウィッグ以外のもの…帽子、メガネやアクセサリー、腕時計などの装身具、ハンドバッグ、リュックサックなどのカバン類、革靴、パンプス、スニーカー、草履などの履物類を指します。
古き映画全盛時代からの慣わしとして『持道具』は“小道具”の一部として捉えられているところがあります。本来“小道具”というのは撮影現場や舞台における家具・家電類や料理類、カーテンやポスター、絵画などのインテリア、そして演者が身に着ける『持道具』が該当します。
テレビ業界ではこれらの業務が細分化され、『持道具』は独立した1つのセクションとして存在するようになり、現在ではそれが慣例となっています。
当社は『持道具』を専門に扱う唯一の業者としてテレビ業界はもとより映画業界の美術スタッフさん、舞台演出スタッフさんなどから幅広く認知されています。
当社が扱う『持道具』の種類は実に多岐にわたっており、ご依頼の内容やシチュエーションに即応できるように努めています。
なお、扱っている代表的な持道具類は別ページに羅列していますのでそちらをご参照下さい。
バラエティー番組、ドラマ作品、舞台演劇、各種イベント…当社が持道具類をレンタルする現場は多種多様ですが、ここでは基本的かつもっとも担当することの多い“現代もの”のテレビドラマを例にとってみましょう。
まず、持道具類を貸し出す作品の台本を熟読します。台本にはどのような登場人物がいるのか?人数はどれくらいか?さらにそれらの登場人物はどのようなキャラクターたちなのか?…生い立ち、家族構成、趣味、職業、生活レベルなど…を担当者なりの感性で読み取ります。
その後、作品のプロデューサー、演出家、助監督などの演出スタッフ、セットデザイナー、衣裳さん、ヘアメイクさんなどの美術スタッフを交えた「美術打ち合わせ(美打ち)」に出席し、演出家の意図や希望などを確認しながら、自分自身の見解やプランニングを発言し細部を煮詰めていきます。そして後日行なわれる「衣裳合わせ」に向けて必要な持道具類(先に挙げた装身具やカバン類、履物類など)を用意していきます。
「衣装合わせ」では演出家に加えて役を演じる俳優さんも出席し、役柄に合わせて衣裳さんが事前に用意した衣裳を着てもらい、そこで自分が用意した持道具類をコーディネイトして演出家と俳優さんに見てもらいます。これが「フィッティング」という作業です。この段階で、その俳優さんが演じる役柄のイメージが大体決定するといってもいいでしょう。ですから、担当者はここで登場人物のキャラクター性を熟知し、なおかつ演じる俳優さんの好みやパーソナルデータ(頭サイズや靴サイズ、さらには指輪の号数、度の入ったレンズ付きのメガネが必要な場合、俳優さんの視力など)を確認しておく必要があります。
また、俳優さんの身に着ける持道具類だけでなく、ロケ現場やスタジオのセットの“飾り物”として必要なものも同時に用意します。例えば家庭内であれば玄関周りにある家族の靴類、スリッパ、傘、子供部屋の学用品やおもちゃ、帽子類など…。“飾り物”として必要なものはセットデザイナーさんや装飾担当のスタッフさんと相談しながら決めていきます。
以上が持道具類を準備するもっともオーソドックスな流れですが、これが「警察」「病院」「検事」「弁護士」などの“職業もの”になるとそれぞれの職業の所作や決まりごとなどを事前にリサーチしておく必要があります。また戦時中などの“時代もの”では持道具類に関する知識に加えて、その時代の歴史的事象や背景、生活水準なども自分自身が知っておかなければなりません。そのあたりが俳優さんのスタイルをコーディネイトすることのみを追求する「スタイリストさん」とは異なる点であり、『持道具』というセクションの難しさでもあります。
『持道具』は決して「衣裳を引き立たせるだけの存在」ではありません。俳優さんやタレントさんを通じて、そのキャラクターの個性や役柄の特徴に加えて、演技の際の場所設定や状況を明確にし、さらには時代背景などをクローズアップする“表現者”の役割を担う『重要な要素の一角』であると言えるのではないでしょうか。